大腸の話(大腸憩室炎)

こんにちは。
Kenkou美樂 保健師 さかもとゆみです。

大腸の病気のご相談が増えています。
大腸を整えると自律神経も整うんですよね。
大腸の調子が悪いと、自律神経が乱れたり、他の病気を引き起こしたりと悪影響が大きくなります。

40才以上に増加傾向の『大腸憩室』について、お役立ち情報を整理します。

大腸憩室炎とは

大腸にできた穴ぼこを大腸憩室といいます。
大半の大腸憩室は無症状ですが、炎症を起こした状態が大腸憩室炎です。

大腸憩室ができると、腸の壁が固くなり腸の動きが悪くなるので、「便秘」「下痢」「腹痛」「腹部膨満感」などの症状が出てきます。
痛みの出る場所は、お腹の右下が多いです。

大腸憩室は、年齢と共に増加傾向にあります。
食物繊維不足が引き起こしているとも言われています。

痛みが出るのはどうして?

大腸憩室は、腸の壁・腸内の圧が乱れることで発症すると考えられています。
憩室は穴ぼこです。
その穴ぼこに、便や細菌がたまり炎症が起きると痛みが出ます。

痛みで注意が必要なのは、腸管穿孔(腸に穴が空く)・膿瘍形成を引き起こすこともあるので、痛みが強い時は放置せずに受診しましょう。


大腸憩室炎のリスク

<食生活>
✅食物繊維が少ない
✅赤身肉を多く食べている
✅脂肪分が多い
✅辛い物が好き
✅アルコールを毎日飲んでいる
✅和食より洋食
✅間食はおせんべいよりクッキー

<その他>
✅タバコを吸っている
✅体重が増えている(肥満:BMI25以上)
✅ストレスを抱えやすい
✅トイレの時間が長い

予防のために

炎症が強いとき、痛みがあるときは、大腸を休めるために絶食または腸にやさしい食事をとりましょう。

<腸にやさしい食事>
「白いもの」を選ぶとわかりやすいです。
ご飯・うどん・豆腐・チーズ・乳製品・食パン・白身魚がおすすめです。


痛みがないときの食事は、「食物繊維」を豊富に取るように心がけましょう。
食物繊維は便の暈を増やし、腸を刺激してくれます。
腸の働きが活発になり、便秘の予防になります。
あわせて、水をしっかり飲みましょう。


おならはしっかり出しましょう。
ガスが出ると腸の圧が下がりますので、憩室への負担が減りますね!

<食物繊維の多い食事>
●根菜類(大根、にんじん、ゴボウなど)
●キノコ類(しいたけ、えのき、まいたけなど)
●海藻類(昆布、わかめ、ひじきなど)
●豆製品(納豆、いんげん、豆腐など) 
これらを使ったメニューで食事を楽しみましょう。

痛みで苦しいのはしんどい時間です。
生活習慣を整えて、つらい時間で人生を無駄にしないよう、楽しい時間を過ごせるようにしっかり予防していきましょう~。

投稿者:

みらく

病棟看護師(5年)→行政保健師(16年)→2022.4月に独立
多くの健康になりたい人のために、自律神経を整えることを中心に健康情報を発信します。
働き疲れた人が多すぎる。疲労回復はその日のうちに。

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